【特別掲載】 世良公則 生まれ故郷 広島県福山城で熱狂の野外ライブ ライブレポート掲載!!
世良公則 生まれ故郷 広島県福山城で熱狂の野外ライブ!
「天守閣の前でロックンロール!!」
2016年7月3日夕刻 33℃を超えた照りつける暑さの中、福山城天守閣前広場に2万通近くの応募の中から抽選で選ばれた2500人の観客が途中スコールに見舞われながらも、地元出身のロックミュージシャン世良公則の登場を今か今かと待ち構えていた。そして、陽が傾きかけ福山城に鮮やかな虹が架かったその時、歴史的な一夜が幕を開けた。
大歓声と拍手に包まれバンドメンバーを従えた世良公則がステージ上に姿を現した。
マイクスタンドを手にし、ゆっくりとその景色を見渡し、語りかける様に世良は話し始めた。
「初めてギターを手にしてCのコードを弾いたのが13歳の時、そして、このお城(福山城)のふもとにあった高校で高校2年生の時、初めてロックバンドを組んだのが17歳の時。(少しの沈黙の後)60歳の今日、天守閣の前でロックンロール!!」とシャウト。大歓声の中、高校時代からの盟友・ツイストメンバー神本宗幸が奏でるあのピアノイントロが空に響き渡る。そう、デビュー曲「あんたのバラード」だ。
福山市市制施行100周年記念行事のメインイベントで「帰ってきたSAMURAI世良公則ライブ!!」と題された記念コンサートは、史上初の福山城野外ロックライブであり、世良にとってもひとつの夢が現実となった瞬間でもあった。福山市民の手によって開催された前例のないロックイベントに誰よりも喜び感慨深く想ったのは間違いなく世良自身だった。小学生からお年寄りまで世代を超えてロックミュージックを楽しむオーディエンスの姿がそこにはあったからだ。60歳を迎えるにあたり昨年発表した新曲「いつものうた」は、奥田民生作詞作曲で相棒につるの剛士を迎え、40歳つるの剛士、50歳奥田民生、60歳世良公則と広島ゆかりのミュージシャンで世代を超えコラボし体現したのもひとつの夢だったわけだが、世代性別を超えたロックライブの実現こそ世良がデビュー以来追い求め続けた夢だったからだ。
「あんたのバラード」を歌い終え「まさかこんな日が来るとは思わんかったけんのう」と発した言葉がその全てを表していた。ロックをメジャーにしたパイオニアが初めて体験する本当の意味での凱旋ライブになったのである。一人のロック少年が夢を抱いて東へ向かって旅立っていったその頃を歌った曲「ストーンズが聞こえた街」を2曲目に歌い、ドラスティックなナンバーが続き、ツイストのアンセムたちが連打されていく。「SOPPO」「性」と原曲のオリジナルアレンジを忠実に再現したその演奏こそ世良からのメッセージに他ならない。世良の想いをキーボード神本宗幸と共に共鳴したギター松本タカヒロ、ベース小島剛広、ドラム横瀬卓哉。彼らもまた世良を支えるSAMURAI達である。ゲストにつるの剛士が呼び込まれ、ステージ上のエネルギーは沸点に達し「宿無し」「銃爪」と怒涛のナンバーで世良のマイクパフォーマンスにオーディエンスのボルテージもMAXに到達した。アンコールでは、「燃えろいい女」を会場全体が熱唱し、永遠に続くかのごとくリフレインされ福山城にこだまされていった。
終演後の帰り道、高揚感に包まれながら口遊む自分がいた。
♪ララ…ストーンズが聞こえたこの街…ララ…ストーンズが聞こえた福山…♪
まだまだ夢は続いていくんだ。
-ライブレポ-スタッフO
<セットリスト>
01. あんたのバラード
02. ストーンズが聞こえた街
03. ゼッタイ・フューチャー
04. NEWS
05. SOPPO
06. 性
07. 別れの朝
08. 宿無し
09. 銃爪
10. さすらい
11. いつものうた
12. アイノウタ
EN
1. メダリスト
2. 燃えろいい女
ライヴ写真は世良公則オフィシャルFacebookをチェック!
https://www.facebook.com/masanorisera1977/