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  • my Classics2

  • 2010.06.09 Release MUCD-1230  ¥3,045(税込み)
日本レコード大賞優秀アルバム賞に輝いた"my Classics !" に続く待望のシリーズ第2弾!
音楽の奥深さ、楽しみ、人生に音楽があることの喜びまでも感じさせてくれるパワーを持ったアルバム!!
ゴスペルやソプラノの領域も歌いこなし、声の表現の可能性を追求した全14 曲を収録。
作曲家への尊敬と、クラシックを愛する音楽ファンへの敬意を込めたオリジナリティあふれる作品。
作曲家や原曲のエネルギーを吸収し、彼女自身の言葉として新生させたパワーを持ったアルバム!!  
平原綾香本人による「my Classics 2」収録曲 セルフライナーノーツ
このアルバムのために録音された、残りの9曲の新曲に関する楽曲解説とライナーノーツは『my Classics 2』内の封入冊子にてお楽しみいただけます。 ※楽曲解説:杉本明子
  • 威風堂々エルガー/行進曲「威風堂々」第1番 *テレビ朝日系ドラマ「臨場」主題歌

    ★楽曲解説
    この曲のタイトルは、シェイクスピアの戯曲「オセロ」第3幕第3場からの台詞“Pomp and Circumstance of glorious war”(名誉の戦いの威容と壮麗)からとって『威風堂々』と訳されている。エルガーの友人でもあったロードウォルドとリヴァプールの管弦楽団に捧げられたもの。イギリスでは第二の国家『希望と栄光の国』として親しまれている。
    「私は音楽家の仕事というのは、昔で言えば吟遊詩人のようなものだと思う。群集の前で歌を唄うことによって活気づけたりしたものだ。今ではそのように音楽で何かを祝いたいと思っている人が多くいる。だから私は曲を作る」と語ったエルガーの「愛」「友情」「誠実」を湛えた意志を汲むように、新たなる旅立ちを迎えた若者の背中を押すエールを送る曲となった。壮麗にして堂々としたその響きは、時空を越えて彼女にエルガーが伝えてきたメッセージだ。

    ★ライナーノーツ
    私は3月上旬に、ミュージカル「Love Never Dies」の初演を鑑賞させて頂く為にロンドンに行きました。幸いにも憧れのアビー・ロード・スタジオを見学する機会がありました。スタジオの階段に大きな写真が飾られていて、その中に偶然エルガーさんを見つけました!1931年、竣工式に来賓として招かれていた時の堂々とした写真でした。私はびっくりしました・・・日本を発つ前にこの曲のオケと仮歌をレコーディングした直後だったからです。帰国し、まだ興奮冷めやらぬ内に、色々な事を考えながら歌入れを行いました。威風堂々には、あの有名なメロディーだけでなく、かっこいいメロディーがたくさんあります。“少し冷たい風~”のくだりや“don't be afraid...”など、原曲を思わせるメロディーで歌っています。ぜひ原曲と聴きくらべてみてください! 歌詞は、“たったひとりしかいない自分を力強く生きていくこと”、“恐れず夢を持つこと”をテーマに書きました。「威風堂々」はよく卒業式で演奏される曲。学校や、仕事で夢に向かって突き進んでいる人への応援歌です。またこの作品に取り掛かる少し前、全日本ラグビー協会主催映画「インビクタス」の特別試写会に行く機会があり、数年前には秩父の宮ラグビー場での日本vsイタリアの試合に先立って、国歌を歌う機会にも恵まれました。あらゆるスポーツ、あらゆる試合に臨む選手達への私からの熱い応援歌でもあります。今を一生懸命生きている人にぜひ聴いて欲しい曲です。
  • JOYFUL, JOYFULベートーヴェン/交響曲第9番 第4楽章「合唱」

    ★楽曲解説
    ゴスペルソングの定番の1つとして、またローリン・ヒルが映画『天使にラブ・ ソングを2』で歌ったことでも有名なこの曲は、もとは賛美歌のひとつである。ベートーヴェンの交響曲第9番の第4楽章の主題旋律「歓喜の歌」に新たな英語の歌詞を付けたものとして知られている。
    ベートーヴェンがシラーの詞『歓喜に寄す』に感動し、曲をつけようと思い立ったのは1792年ベートーヴェン22歳の時で ある。永きに亘って構想を温め、初稿が完成したのは1824年のことである。古典 派の魅力を湛え、ロマン派の扉をひらいたこの名曲は、形を変えゴスペルソング としてもベートーヴェンの魂を繋いで来た。平原綾香の歌手としての道を開くきっかけとなった1曲である。

    ★ライナーノーツ
    高校3年生の時、学園祭で「天使にラブ・ソングを2」のリタ役を演じたビデオが新田プロデューサーのもとに届き、デビューが決まりました。私の思い入れのある原点の曲です。デビューのきっかけをくれたこの曲も、デビューシングル曲もクラシック。思えば、昔から知らず知らずのうちにクラシックに支えられて来ていたんですね。 レコーディングの時、クワイアには当時一緒に歌った同級生や支えてくれた先輩後輩に参加して欲しいと考え、5人の洗足の仲間に協力してもらいました。スタジオでは、久しぶりに会った仲間と抱き合いました。歌う度に当時のことを思い出し、いつも初心に戻してくれる曲です。この曲に不可欠なホーンセクションには、父と父の友人である最高のミュージシャン達が参加してくれました。 私は小さい頃から人前に出るのが苦手でした。けれど、そんな私がオーディションを受け、ステージで歌うことが出来たのは、姉aikaのおかげです。私が中学生のとき、aikaがリタ役を演じ歌う姿を見て、私は憧れました。どんなときも常にお姉ちゃんを道しるべに歩いてきた私。私にとって今でも、aikaはあこがれの存在です。
  • アランフェス協奏曲~Spainロドリーゴ/アランフェス協奏曲 第2楽章「アダージョ」

    ★楽曲解説
    スペインの盲目の作曲家でありギタリストであるロドリーゴの名曲。
    当時スペインの古都アランフェスが、スペイン内戦で被害を受けたことから、故郷スペイン と、かつて新婚旅行でも訪れたアランフェスの平和への想いを込めて作曲したと言われている。
    第2楽章については、病によって重体となった妻や失った初めての子供に対する神への祈りが込められている。
    神の仕打ちに苦しんだ彼の思いが、 信仰を深め「なるようになる。神に任せよう。」と昇華した時に、この哀しくも、情緒あふれる2楽章が生まれたと言われている。
    今回ピアニスト、チック・コリアが自身の楽曲『スペイン』に、イントロとしてこの曲を取り入れたヴァージョンを用いている。5弦ベース1本と、通称A-ya語と呼ばれるスキャットのみで成り立っており、途中のヴォイス・パーカッションは、瞬時にマイクを持ち替え、 Bunkamuraスタジオで同時録音された。

    ★ライナーノーツ
    ファンクラブイベントでベースとヴォーカルのDuoをやることが決まってから、岡田治郎先生にチック・コリアとボビー・マクファーリンの「Play」というCDを貸してもらいました。このアルバムはピアノとヴォーカルのDuoで、「Spain」も収録されていました。この曲をいつかやりたいと前から思っていて、思い切って先生に挑戦してみたい!と話したところ、やってみようか!と話が進み、自分に出来るかどうか分からないのに言ってしまった・・・と少し後悔しながらも(笑)やることに決めました。実際に演奏したら、お客様の反応がとっても良くて、ファミリーコンサートでも演奏することに。新田プロデューサーも聴いて気に入ってくださり、急遽録音することになりました。色んな方がカバーしている曲ですが、ベース1本とヴォーカルとで演奏したのは、世界初かも!?ヴォイス・パーカッションは、この曲のためにインターネットでやり方を調べてひそかに練習しました。そもそも、ボイパをやろうと思ったきっかけは、ファンクラブイベントに集まってくれたファンのみんなに、まだ見せていない新しい自分を見せたいと、隠し芸・・・ではないけれど、なにか新鮮なものを見てもらいたいと思ったからです。ど、どうですか・・・!?ちなみに岡田治郎先生は、私の大学の時の先生なんですよ。
  • Ave Maria!~シューベルト~ シューベルト/アヴェ・マリア *POLA「B.A ザ クリーム」CMソング

    ★楽曲解説
    数多くあるアヴェ・マリアの中でも最も有名な一曲。
    ‘Ave Maria’自体はローマ・カトリック教会で<天使祝詞>と呼ばれる祈りの言葉。この聖母マリアの讃歌は、古くからキリスト教の典礼に取り入れられた。この曲は、カッチーニとグ ノーの作品と共に三大Ave Mariaと呼ばれている。シューベルト自身は教会に反発し、ほとんど教会と無関係な人生を歩んだと言われている。「心の中に本当の 敬虔さを感じた時に作曲した」というシューベルトの祈りのメロディに、雪降る 聖夜に込められた愛のメッセージ「奇跡は起こすために」が織り込まれている。

    ★ライナーノーツ
    カッチーニのアヴェ・マリアに続き、シューベルトのアヴェ・マリアをカバーしました。ゴスペルの要素を取り入れたクリスマスソングとして制作し、伴奏の6連の8分音符を声のアルペジオで表現することで、とてもポップな仕上がりになりました。私の曲の中でも、非常に演奏時間の短い曲です!シューベルトさんは、31年の短い人生でしたが、子供の頃から死ぬまで、頭の中に湧いてくる美しい音楽をひたむきに書き続けました。シューベルトさんの独創性や欲のない生き方に感動して、自分らしく、心の中の真実の願いをストレートに書きました。このメロディーを口ずさむと、優しい気持ちになったり、切なくなったり、希望の光が見えて安心したり・・・いろんな感情が湧き出て来ることに気がつきました。これがシューベルトさんのメロディーの凄さだと思います。 今後、他の作曲家のアヴェ・マリアにも挑戦したいと思っています。
  • ケロパックチャイコフスキー/組曲『くるみ割り人形』より「トレパック」

    *「超劇場版ケロロ軍曹 誕生! 究極ケロロ 奇跡の時空島であります!!」主題歌

    ★楽曲解説 『白鳥の湖』、『眠りの森の美女』とともにチャイコフスキーの三大バレエと呼 ばれている『くるみ割り人形』の中の一曲。
    この第4曲「ロシアの踊り(トレパック)」は、お菓子の国に訪れた主人公クララを歓迎するパーティーで、大麦糖 の精が踊るロシアの民族舞曲。終始速いテンポで駆け抜けるように威勢のよい踊 りが繰り広げられる。おそらく何世紀にも亘って歌としてカバーされることがな かったであろうこの曲に歌詞を吹き込んだアイデアは、クラッシックの魅力を独 自のスタイルで伝えていくことをライフワークとする平原のチャレンジ精神から 呼び起こされたものだろう。

    ★ライナーノーツ
    「ケロロから映画の主題歌をお願いされたんだけど、ケロロって知ってる?」と新田プロデューサーからお話があったとき、私はちょうどケロロのスリッパを履いていました。(笑)デビュー当時からJupiterをはじめ宇宙関連の歌を歌う機会が多い私を見て、ケロロは「平原綾香は宇宙人」だと思っていたそうです。音楽で地球(ペコポン)侵略なら大賛成!ということで、ケロロと初タッグを組みました。カバーしたトレパックですが、私がクラシックバレエを習っていた時に最後のステージで踊った曲で、もともと思い入れの強い曲でした。今回このお話を頂いたとき、ケロロだったらどんな曲が合うかなと考えて、すぐに浮かんだのがこのトレパックでした。リズムがよくて、どんどんアッチェルして(テンポが速くなって)いくところが映画のストーリーそのままのような気がして、ピッタリはまったと思っています。みなさん、これからも音楽で地球(ペコポン)侵略!応援よろしく頼むでありますっ!