《番外編》『ラジオと君と僕のうた』「Augusta Caravan in RKB」スタッフ座談会 [前編]
浜端ヨウヘイがホストパーソナリティを務めるレギュラーラジオ番組「Augusta Caravan in RKB」(RKBラジオ 毎週水曜23:30〜放送中)。「ラジオと君と僕のうた」が生まれるきっかけとなったこの番組のスタッフの視点からその制作の背景を探るべく、今回は番外編として番組に関わるスタッフだけの座談会を開催。普段、放送では明かされることのない制作側の思いや収録の裏側などをスタッフのみぞ知るエピソードも交えてお届けします。
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【座談会参加メンバー】
坂口:坂口弘樹/RKBラジオ プロデューサー
檀浦:檀浦正幸/企画制作
矢津田:矢津田晶文/ディレクター
聞き手 芝 千晶/オフィスオーガスタ 浜端ヨウヘイ マネージャー
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1.リモート収録がもたらしたもの
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前任の松室政哉からホストパーソナリティーを受け継いだのが2019年1月。そこから1年と少しで番組にもコロナの影響が及びはじめ、2020年の春から本格的に現在のリモート収録という形になりました。このリモート収録、スタッフの皆さんとしてはいかがですか?
坂口:なんか番組的には良かったなって思いますね。
実はそういう部分もありますよね。以前のマンスリーゲストを迎えて1日で1ヶ月分の4〜5週まとめての収録って、リスナーさんとのコミュニケーションにどうしてもタイムラグが出てしまったり、色々と制約もあって。一気に空気が変わったのは良かったかも。
坂口:僕は福岡にいるので、東京支社で収録してもらってる時、やっぱり状況がわからないし、矢津田さんにお願いしっぱなしで。「リモート収録でどうですか?」って言ってもらってよかったなと思いました。中身も結構マイナーチェンジしながらやってきましたしね。
せっかくだからこの状況を生かしたコーナーができるといいよね、っていうのはスタッフの中でも共通認識がありましたよね。
坂口:僕はもう、コミュニケーションがとれるようになったことが一番良かった。自分の気持ちをすぐ伝えられるくらいの仲になれましたし。
こうしてZoomでみんなの顔を見ながら録るようになって、見通しが利くというか、番組にとってよかったなと思う部分も実はありますよね。
坂口:でも、ヨウヘイさんみたいに自宅でも録れるっていうような環境は他の番組ではなかなかなくて。リモート収録でもスタジオの空き時間の調整が必要だったり、それができない場合は福岡本社の人間は立ち会わず、現場のスタッフにお任せしたり。僕らは人間のスケジュールだけ調整すればよかったから恵まれていたなって。そんなことができるのはこの番組だけです。
ちなみに福岡の番組ながら、あまり福岡の話ができていないんですけど……
坂口:いいんですよ。この番組はヨウヘイさんの話を聴きたい人が聴くっていう。ヨウヘイさんを知らなかった人も、今、コーナーも参加型になってるんで、それをきっかけに聴いてもらえたらいいなと思ってるんです。今って音楽はみんなサブスクで聴いたりしますけど、好きな曲をみんなにも聴いてほしいっていう、その気持ちを共有できますからね、うちの番組は。それから、ラジオの基本形ですけど、リクエストっていうのはなにか盛り上げてくれるところがあるんですよね。特に平日の夜遅くですし。この間は演歌もかけましたよね! そんなふうにジャンルレスで全然いいんです。
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2.楽曲の原点・ステーションジングル
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ではここからは曲について迫っていきましょう。
そもそもこの曲の原点はRKBラジオのジングルをヨウヘイにご依頼頂いたことですが、そのきっかけって何だったんですか?
檀浦:番組がスタートすることになった時に、当時の編成部長から「昔、RKBラジオのステーションジングルをオフコースが担当していたことがあって、それをモデルケースにまた今の時代でもやってみたいね」っていう話を聞きまして。
坂口:最初はどう依頼していいかもわからなかったけど、檀浦さんが動いてくださって。そういうお話が(アーティスト側では)どう思われてるのかなっていうのも気になりました。
もちろん光栄なお話です!
矢津田:余談ですけど、オフコースの時はキャンペーンか何かで福岡に来た時に、スタジオに機材とか全部用意しておいて、もう一日で全部録っちゃったみたいな、そんな話を聞きましたよ。
一同:へー!
坂口:(リアルタイムでRKBラジオの放送を聞いていて)あ、流れてる、今! 放送エリア拡大で「佐賀でも聴ける!」っていうCMのBGMにもなってるんですよ。
そうなんですね、ありがとうございます! 佐賀の皆さんもよろしくお願いします!
檀浦:話は戻りますが、この番組がスタートした時は福耳の20周年のタイミングで、福耳 20th Anniversaryとしてやっていたんですよね。それで、その年が終わってからどうしようかと編成部長と色々話していた流れの中で「もっといろんなことがしたい」っていう話が出てきて。「オリジナルジングルが今までそのオフコースの1曲しかなかったから、そういうことってできないかな」っていうところからのスタートだったんですよ。
これまでの唯一がオフコースで、それに次ぐなんて、なんて畏れ多い……
坂口:CMでも使いたいからということで尺も5秒と10秒と20秒と40秒と、結構パターンいただきましたね。
ヨウヘイからアップテンポなバージョンとバラードっぽいバージョンと2パターン上がってきて、「どちらがいいですか?」ってお渡ししたんですけど。
檀浦:で、どっちにもなったんですよね(笑)
坂口:そうそう、バラードもいいねって。
そんなわけでジングルが完成して、実際にオンエアが始まったのが2019年の4月。RKBの1dayイベントにお邪魔して、ラジオカーでスナッピー(レポーター)とロケに出掛けたり、たくさん番組に出させて頂きました。
檀浦:そうだ、思い出した! ちょうど令和のスタートの頃でしたね。
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3.「曲のかけらを探しに行こう」
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そうしてジングルを1年ぐらいご愛顧頂いたところで、この企画がスタートするわけですが。確か2020年3月が最後のスタジオ収録だったと思うんですよね。いよいよ緊急事態宣言が出て、スタジオに集まっての収録が難しくなって来月からどうしよう、っていう時に相談して生まれたのがこの「曲のかけらを探しに行こう」のコーナーです。「番組で曲を作ろう」となった時、実際のところ、番組制作側としてはいかがでした?
坂口:もちろん初めてやることなんですけど。ヨウヘイさんが、ジングルを作った時に「最初から1曲の形にしたいな」って言ってたんですよね。すごくお気に入りになったって。で、ラジオを作る上ではパーソナリティーが熱量があるものがやっぱり盛り上がるので、どうなるかわからないけどやってみよう、面白いじゃん! という気持ちでありました。不安より楽しみの方が最初から大きかったな。まさかリリースまでいくとは思ってなかったですが。
曲を作るっていうことのゴール地点としてはいろんな形がありますけど、一番いい形に着地できたとは思いますね。
坂口:そう思います! 最初、まさか商品化されるとは思ってなかったです。
タイミングもよかったんですよね。ちょうど『祝辞』をリリースしようという時だったし、この曲を仕上げたいという思いもありましたし。もしこの時点でリリースの話がなければ、番組で作ったホームレコーディングVer.が最終形になっていた可能性もありました。
坂口:もう、想像してなかった感動を味わうことができましたよ。もちろんそれまでのオーキャラー(番組リスナーの愛称)とのプロセスがあるからより一層。
矢津田:なんにせよ、ヨウヘイさんのエネルギーが動かしたっていうのが一番ですよね、この企画は。本当に本人がやりたいっていうのが強かったっていう。番組はやっぱりそれが一番面白いので。本人がやりたいものをやるのが一番伝わるので、それがよかったと思います。
コーナーの目的が「みんなで曲を作ること」になったところで、それを番組としてどう成立させていくかっていうのがポイントだったと思います。これを機にもっとリスナーさんに参加してもらおうよ、巻き込んでいこうよっていうタイミングではあったんですが、こんな「曲作りに参加してもらおう」なんていうのはものすごくハードルの高い話で。どう意見を聞いたらいいか、どんな役割で参加してもらうのがいいか。
坂口:難しいですよね。
矢津田:とにかく参加型でやりたいっていうのをおっしゃってたのは檀浦さんでしたね。
檀浦:そうですね。終わってみれば予想していた以上の参加型になったと思うんですが。「参加型」と言いながら一方通行に近い形になってしまうことって多いじゃないですか。だから、そうならないようにするにはどうすればいいのかなっていうのはすごく思ったんですけれども。でも、そこがヨウヘイさんの熱量のすごさで、リスナーの方々も最初は様子見みたいな感じがあったんですけど、どこからか一気にグワーっときましたもんね。
2020年の秋〜冬ぐらいまではリモートゲストを迎えたり、「Augusta HAND × HAND」やAugusta Campの特集もやりながら、わりとスローペースで。同時にリスナーさんに参加してもらうスペースをどう作るか考えながらでしたが、スピードアップしたのはこの年の年末に「もう(2021年)3月に完成っていうゴールを定めて突き進もう」って決めてからですね。
坂口:(歌詞の)フレーズを募集しだしてからがすごいスピード感だったなっていう印象がありますね。でも、僕も、ヨウヘイさんとか制作スタッフさんがいらっしゃる中でどこまで口出ししていいものかわからないから、リスナーさんがどれだけ参加できるだろうかっていうのがありました。歌詞の募集ってよくあるじゃないですか。最初は、集まった中からいくつかいいものをピックアップして、それを自分でもっといいように書き換えて、みたいなことかなと思ってたんです。だけど、「もっとこんなのが欲しい」とかリスナーさんとのやりとりが生まれてきたから、これはもうガチでいけるなって。そこからは僕もアイディアをどんどん出していきたいな、安心して一緒に作っていきたいなっていう気持ちになりましたね。多分、リスナーさんにも同じ熱の伝わり方をしたんじゃないかな。
檀浦:あと、リスナーさんを“プロデューサー”(リスナーP)と呼び出したのもよかったですよね。
坂口:そうですね。最初はやっぱり遠慮してましたもんね、リスナーの皆さんも。そのくらいから「もうちょっとこういうの欲しいんだけどな」ってニュアンスのお話とか、ヨウヘイさん、結構煽ったんですよ。それでもうリスナーさんもね……あ、“オーキャラー”もね!(笑)、プロデューサーとしての意識が芽生えたと思うんです。
「こんなことも言っていいんだ!」みたいな。
矢津田:そうそうそう。だからやっぱり、ヨウヘイさんのハードルの下げ方というか、どこまでいっていいか、っていう枠の広げ方が上手で。ディレクターの立場から言うと、正直使いづらいメールは不採用にすることもよくあるんですけど、ヨウヘイさんは反対意見もちゃんと読んでそれに反応するみたいな、そういう器の広さがあるからここまでリスナーさんを巻き込めたのかなっていう気はしますね。
坂口:ヨウヘイさん、レスポンスもめちゃくちゃ早いですもんね。こういうメッセージが来たからもっとこういうのが欲しいな、とか。それでもう次の週にはその反応があって。途中から皆さんもすっかり“リスナーP”になって、「この人たち、結構言うやん!」って思いながらメールを見てました(笑)
檀浦:しかも「ここまで言う?!」っていうメールまで放送で紹介してましたからね!
坂口:そうそう(笑)。だからね、さっき矢津田さんが言ったように、ヨウヘイさんの懐が深いところがわかったから、僕も局に届いたメッセージを全部ヨウヘイさんに送れたんですよ。反論とか「いや、こっちの方が絶対いい!」みたいなネガティブなメールが来るとモチベーションが下がっちゃったりしないかなってちょっと心配だったんですけど、全然そんな心配いらなかった。それが伝わったんですよね、オーキャラーに。
矢津田:それと、これが助かりましたよね、この芝さんの作ったスケジュール表が。
これはさっきも話に出た2020年の末に、もうこの辺で一旦整理してゴール地点決めてやっていかないと、いつまででもやっちゃうなと思って作りました。番組側としてもリスナーPの皆さんにより参加してもらいやすくする努力をしなきゃいけないなというのもあったし。なので、「いつまでになんの作業をする」、それに対して「ここではリスナーPからこの内容を募集する」というシミュレーションをして、しっかり話し合いましたね。
矢津田:実はこの番組って構成作家がいないんですよ。でも、芝さんが作家的な役割をものすごくして頂いていて。もうこれは本当に助かりましたねー。
お役に立ててなによりです。ずっとこのコーナーに終始しているわけにもいかないから他のコーナーとのバランスを考えたり、ヨウヘイにしてみても、普段は自分一人でやる作業なので、曲作りのうちのどの段階、作業だったらリスナーさんに参加してもらえるかっていうのを可視化して整理する必要があったんですよね。
檀浦:こうやって改めて見ると、足掛け半年以上かかったんでしたっけ? 6月にコーナーがスタートしたから、9ヶ月か。すごいな!
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4.リスナーPの一人として
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皆さんにはもちろんこの番組のスタッフとして関わって頂きましたけど、一人のリスナーPとしても企画に参加して頂きましたよね。曲作りに参加してみて、どうでした?
矢津田:坂口Pはめっちゃ参加してた!
一同:(笑)
坂口:僕はだいぶ背伸びしましたよ、言い回しとかね。多分、そういうのは要らなくて、素直な気持ちとかだけ書けばよかったんだけど、リスナーPたちのレベルが高いし、放送されてるから「恥ずかしいのは出せないな」と思ったりして。「ここで比喩表現入れとくか」とか「韻を踏んだ方がいいかな」とか、余計なこと考えちゃってました、最初は(笑)。でもそうじゃないっていう。
矢津田:僕が面白かったのは、やっぱり坂口Pが、思ってた以上に歌詞とかに自分の意見をズバズバ言うから、これは「らしいな」と思って。
坂口:なんか、すいません(笑)
矢津田:いやいや、でもそれが功を奏してるんだなと。僕は音楽プロデューサー的な活動もしてきたので、逆に言えなくて。あんまり船頭が多くなってもよくないから、ちょこちょこ言いつつって感じで。
檀浦:僕も同じく。その陰でリスナー参加型というところをとにかく徹底しないといけないなと思ってましたね。だから、坂口さんが半分リスナーPになってたり、ラジ夫太郎(※)や局長も参加してくれて、すごく楽しかったんですよ。
坂口:社内スタッフからも募集しましたからね!
もちろんステーションジングルだったっていうこともありますけど、放送局の中の皆さんにもここまで参加して頂けたっていうことが本当にありがたいことでした。
坂口:いやいや、逆ですよ。プロでもないのに、プロの方にどういうのがいいかなって聞かれて、なんて答えようって。「RKBラジオから生まれた」っぽい温かい感じの曲になればいいなっていうざっくりしたイメージはずっとあったんですが。ジングルの時点でもうすばらしかったので、僕も本当は言うことはなかったんですけど……言っちゃってたみたいですね。記憶にございません(笑)
※ラジ夫太郎:RKBラジオの影のラジオ局長にしてご意見番。番組にも度々登場し、「ラジオと私」エピソード募集の際には素敵なポエムを寄せてくれた。
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5.タイトル『ラジオと君と僕のうた』
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そして、タイトルです。最終的に『ラジオと君と僕のうた』となりましたが。
坂口:ストレートですよね。
リスナーPから寄せられた案のうちのひとつでしたけど、これ以外にないって感じで見事にハマりましたよね(笑)
矢津田:もう、この気づきがすごくて。
坂口:これ、お礼しなきゃいけないくらいですよね〜(笑)。凝ったほうがいいのかなとか僕も色々考えてみたけど……シンプルだけど、もうこれしかないなって。もう、すぐ決まりましたもんね。
略すと実は!っていうところがまた。
坂口:そう! もう、やられましたねー。マジかよって思いましたよね(笑)
檀浦:ほんとに、出来すぎてましたね!
あそこでいろんなピースがハマった感はすごいありますね。あの時点であらかた曲もできてたっていうこともありますが。
坂口:そう。さらにイメージが湧きましたね。
タイトル募集をやっていたのが2020年の2月、3月頃。もちろん、他にもいいタイトルを本当にたくさん頂きまして。タイトルを考えるのは音楽的知識がなくても参加しやすいお題ですしね。
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6.「ホームレコーディングVer.」完成
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その一方で、2月10日の放送では弾き語りで、3月31日の放送ではヨウヘイが自宅で録音したいわゆる「ホームレコーディングVer.」で、フルバージョンを流しました。番組的にはこれでひとまずの完成となったわけですが、お聴きになっていかがでしたか?
坂口:弾き語りでフルコーラス聴かせてもらった時って、スタジオにラジ夫太郎が来てたんですよね。えらく感動してて、収録が終わった後、ずっと何かボソボソ言ってるから何かな?と思ったら、ずっと「すげー」って独り言言ってたんです。
一同:(笑)
坂口:この回、よく覚えてるなぁ。すっげぇ感動したわ。この時、局長もいたんですよね。
収録前にスタジオに来てくださって。
坂口:それで、その時どうする?って言っていたイントロの2パターンも聴いてもらったんですよね。
そうですね。長いバージョンと短いバージョンがあったんですけど「絶対長い方がいい!」っておっしゃって。イントロは局長の熱いご意見が採用されていますね。
矢津田:あとラストサビもね。
坂口:そうそう、もうひと回しって。
檀浦:長い方のイントロと、ラストサビも転調してもうひと回しって、「両方のモリモリはできないの?」って。両方とっちゃったパターンですよ、最初のジングルと同じで。
坂口:局長、欲張りだなぁ(笑)。もう今となってはすっかり馴染んじゃいましたね。
ジングルって日に何回も流れるし、無意識のうちに耳に入っていて、いつのまにか知ってる曲になっちゃうんですよね。RKBの社歌になるって話もあったりなかったり……楽しみにしてます!!
檀浦:そうそう、プロモーターさんが『祝辞』の3曲を初めて聴いた時に、2曲目がすごくいいなぁって思ったら、「あっ、これRKBの曲じゃん!刷り込まれてた〜」って(笑)
そういうことですよね! あと、ヨウヘイも番組の中でお話ししましたけど、ジングルに採用された2パターンのうち、フルサイズにならなかったもう1パターンのバラードVer.の方が、実は曲の中に仕込まれているんですよね。
檀浦:これはすごいよね、また。
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7.リスナー参加のレコーディング?!
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坂口:しかし、普通レコーディングの様子とか聞けないですよ。
あぁ、そうですね。今回、番組の中で、ヨウヘイが自宅でレコーディング作業をしている様子を自分で録音してもらったんですよね。さっきもお話ししたように、どの段階でリスナーさんにどう参加してもらおうかっていうのを考えた時に、一緒に体験してもらうことにした以上、出来たものだけ見せても臨場感がないなと思ったんですね。だから、一人喋りでも、なんなら喋らずにただ作業している音だけでもいいし、とにかくリアルにやっている様子をお届けすることができたらなと。
矢津田:宅録ならではですよね。
檀浦:そこがすごくありがたかった話で、僕らからはそれ、お願いって言えないところじゃないですか。
坂口:言えない、言えない!
檀浦:アーティストのある種、伏せておきたい部分でもあったりして。それをマネージャーが自らパンドラの箱を開けたみたいな(笑)
これがもしリリースの為に書いている新曲だったらそうはいかなかったんですけど、この曲って最初から「みんなで一緒に作っていこうよ」ってスタートしているので、そこにあんまり隠し事はいらないなと思って。すっごい下手くそとかだったら別ですけど(笑)。著しくアーティストイメージを損なうようなものでない限りは隠さなくてもいいかなと。逆に「こんなこともできるよ」っていう姿も見せられるし、レコーディングでミュージシャンはどんなことをしてるのかって普通はあまりご存知ないと思うので、それを知ってもらえたりとか。「意外とやってること地味なんだ」とか「そんなに難しいことしてないんだ」「へー、こんなことしてるんだ」なんて感じてもらえたらなと思ってのことでした。
坂口:よかったですよ、そんなの僕らからは絶対お願いできないですから。怒られる案件です。「ちょっとレコーディングの様子、放送したいんですけどどうですかね〜」なんて言ったら「なに言ってるんですか!!」って言われかねない。
関係性がなくて突然言われたらそれはお断り案件ですけど(笑)。もちろんこの番組だからこそだし、この曲だったからこそ。リスナー“P”という以上、プロデューサーの皆さんには現場を知って頂く必要がありますしね。
坂口:きっと僕らだけじゃなくてオーキャラーもみんな自分の子供のように曲を聴いてたと思う。だからこそ主張の強いメールも来るし、もう全然折れてくれない人もいましたもんね。
一同:(笑)
坂口:「やっぱりこっちの方が良くない?」みたいな。
檀浦:執念深く意見し続ける人もいて(笑)
いや、でもそれも愛情あってのことですし、そこまで思ってもらえたことは曲にとってものすごく幸せなことだと思います。
坂口:曲ができあがった時、編成部長がRKBラジオの役員会議でもPRしてくれたんですよ!
檀浦:役員の方々に「略したらRKBになってる〜」とか色々説明してくれたんでしょ?
あのすごい会議室で役員の皆さんが並んでる前で……想像しただけで心臓痛くなります。
檀浦:さらに部長は系列局のTBSに行った時にも「RKBではこんなことをやっています!」ってプレゼンテーションしたらしいですね。
本当に、オーキャラーの皆さまとRKBラジオの皆さま方のお力あってのこの曲です。
坂口:いや、引っ張って頂いたんですよ、ホントに。どこまで意見言っていいかわかんないんですから、初めてでしたからね。とにかくチームワークがすごいよかったなーって思います。
なので、その感謝の気持ちを込めて。今回は配信シングルなので、歌詞カードとかパッケージのようなモノとしてお届けはできないんですけど、スペシャルサンクスという形で「Augusta Caravan in RKB リスナーの皆さん」とクレジットさせて頂いています。やっぱりこの番組とリスナーの皆さんなくしては出来上がらない曲だったので。だから、いつかは皆さんのお手元にモノとして残せるところまで持っていけたらいいなと思っているんですけど。
坂口:そんなー、何回も泣かせるようなこと言って(笑)
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