《番外編》 『ラジオと君と僕のうた』「Augusta Caravan in RKB」スタッフ座談会 [後編]
浜端ヨウヘイがホストパーソナリティを務めるレギュラーラジオ番組「Augusta Caravan in RKB」(RKBラジオ 毎週水曜23:30〜放送中)。「ラジオと君と僕のうた」が生まれるきっかけとなったこの番組のスタッフの視点からその制作の背景を探るべく、今回は番外編として番組に関わるスタッフだけの座談会を開催。普段、放送では明かされることのない制作側の思いや収録の裏側などをスタッフのみぞ知るエピソードも交えてお届けします。
★[前編]の記事はこちらから
【座談会参加メンバー】
坂口:坂口弘樹/RKBラジオ プロデューサー
檀浦:檀浦正幸/企画制作
矢津田:矢津田晶文/ディレクター
聞き手 芝 千晶/オフィスオーガスタ 浜端ヨウヘイ マネージャー
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8.福岡から全国へ
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ということで、番組コーナーとしては一旦のゴールを迎えましたが、時が経ち、ついに9月に今度はちゃんとスタジオでレコーディングした音源が配信シングルという形で世の中に出て行くことになりました。スタッフの皆さんにはマスタリングが終わったところでお聴かせしましたね。仕上がった曲を聴いてみて、いかがでした?
坂口:なんて言うんだろうな……もちろん感動したんですけど。ブラッシュアップされたのは当たり前だと思うんだけど、なんだか「我が子が巣立っていった」って印象が近いのかなぁ。
地元・福岡県代表の仲間が日本代表に入ったみたいな(笑)
坂口:うん、そうですね。本チャンになる前を知ってんだぞ、っていう優越感もそこで芽生えましたけどね(笑)。なんならジングルの時からだし。
「こーんなちっちゃい頃から知ってんぞ」みたいな(笑)
坂口:一瞬そう思って、でもそのあとすぐ、もっとたくさんの人に知ってもらえるのが楽しみっていう方に。僕らもいっぱいラジオでオンエアして、まだ聴いたことない人に聴いてほしいって思いになりました。
矢津田:ついに最終形態というか。完成版になったなっていう達成感の方が強いかもしれないですね。
そこで一緒に達成感を感じて頂けたのは嬉しいです。私たちにとっても普段はこの過程をあまりたくさんの人と共有することがないので、ここまでの苦楽を共にして完成を喜び合える仲間がいつもより多いっていう。チームで完成させられたっていう意識がやっぱりすごくある曲なんですよね。そして、リリースをして世に出て行ったことで変わったことというのが、RKBラジオさんを飛び出して全国のラジオで流れるようになったことですね。他局で聴くと、なんか変な感じというか、感慨深いというか。
坂口:僕はなかなか他局を聴くことがないのでその瞬間にまだ出会えてないですけど、流れたら嬉しいですよね。
矢津田:それこそradikoっていうツールもできたし、しかもコロナ禍でラジオというメディアがすごく注目されて、雑誌もできたりとか、ポッドキャストのユーザーが増えたりとか色々話題にはなっているから、その底上げの役に立つような、そんな曲になったらなと思いますね。
坂口:もう、全局で流してよ、って!
矢津田:ラジオ全体で盛り上がれたらね。
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9.「ラジオと私」
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「ラジオの曲って何がある?」っていう時に思い浮かぶ曲になってほしいなと思いますね。ヨウヘイ自身もラジオが大好きだし、自分のディスコグラフィーにそんな大好きなラジオの曲ができたのは嬉しいことだと思うんですよね。
檀浦:そのヨウヘイさんの気持ちと近いと思うんだけど、僕がこの仕事に就いたきっかけって子供の頃聴いてたRKBラジオの「スマッシュ!!11(イレブン)」っていう番組で。その時にオフコースのジングルをよく聴いてたんですよね。その番組がなかったら、音楽業界に入ってなかったかもしれない。その番組でいろんな音楽を知って、興味を持って、音楽業界に入って、縁あってこうやってヨウヘイさんと番組をやって、そこでジングルも作って。当時の僕が聴いてたオフコースのジングル以来のオリジナルジングルが楽曲になって。僕の中ではもう何十年というレベルの感慨深いことになってたんですよ!
それは壮大ですね! 檀浦さんのように、他にもどこかにこの曲に関するストーリーを持っている方がいらっしゃったり、これからできていったりするかもしれないですよね。その話、聞きたいなぁ。ともすると音楽ってそうやって人の人生にも影響を与えるものでもあると思うと、送り手側としてはある種、プレッシャーというか、怖くも思いますが。
檀浦:音楽ってそれだけのパワーを持ってますしね。
ラジオもそうだし。歌詞にも出てきますけど、落ち込んでる時に寄り添ってくれた「君」と表現していたりするのがまさにそういうことで。もしかしたら命だって救えることもあったり。
坂口:だから本当にね、僕のラジオ像っていうか、ラジオの目標っていうところにドンピシャなんですよね。曲の雰囲気も、歌詞も、歌声も。
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10.いつかライブで
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坂口:ライブで聴いた時もなんかひとしおっていうかね。お客さんが横に揺れてたのがすっごい嬉しかったですよね。もちろんヨウヘイさんのファンだから知ったっていう人もいるでしょうけど、もしその中にラジオを聴いて気になって調べてライブに来たっていう人がいたらもっと嬉しいですよね、僕らとしても!
やっぱりこの曲は福岡で、オーキャラーの皆さんの前で演奏するところまでやってようやくゴールだねっていうのはずっとあって。コロナの関係で当初の予定からはちょっと遅れちゃいましたけど、なんとか6月にライブをすることができて。とはいえ、まだライブに来たくても来られない方もたくさんいらっしゃったでしょうし。企画当初の目標としてはRKBラジオまつりのステージで歌おうっていうのがあって、でもそのラジオまつりもまだいつものようには開催できなかったから、“プレ”ゴールは迎えられたけど、最終ゴールテープはまだ切れてないな、と。やっぱり一緒にクラップしてもらったりとかしたいので。
坂口:うん、歌いたいですよね。
檀浦:ラジオまつりで合唱したい!
だから、いつの日かそれが叶う日が本当にゴールなのかなって思います。
坂口:ゴール迎えるのもなんか寂しい気がしますけど。
ゴールと言いつつ、目標のひとつではあるけど、それで終わりじゃない。
坂口:ヨウヘイさんが全国で歌ってくれるから!
もちろんRKBラジオというホームがありつつ、それぞれの場所のラジオ局の、それぞれの「ラジオのうた」になってくれたらいいですね。
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11.これからのオーキャラ
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最後に、これからの「Augusta Caravan in RKB」の展望を少しお話ししてみたいと思うのですが。
坂口:そうですね……できるんじゃない?と思われるかもしれないですけど、生でやってみたいですね。生放送で、もうちょっと長時間でやりたいです、投稿コーナーとかね。時間はすごくいいんですよ、夜遅くでね。夜の番組でやりたいですね、スペシャルバージョンで。あと、公開収録とかもやりたいし。
矢津田:あー、公開収録やりたいなー!
檀浦:そこなんですよ。番組名の意味にはそういうこともやりたいっていうのが実はあって。「キャラバン」っていうのはそこだったんですよね。この楽曲の発表の時、本当だったら生放送とか公開録音とかそういう場を作りたかったんですが、コロナ禍ということもあってできなかったのが一番の心残り。今後そういうことがやりたいですね!
その足掛かりとして、リモート公開収録なんてどうですかね? もちろんリアルにやれるに越したことはないんですけど。
檀浦:できないことはないですね。オンラインライブのやり方みたいな感じで。
矢津田:他の番組ではオンラインで公開収録やったことありますよ。お客さんの顔が見えて、パーソナリティーの顔も出して、双方向でやりとりできる環境で。少人数でしたけど。もちろんやっぱり生でやりたいですけどね。
檀浦:確かにオンラインだったら全国から参加できますもんね。
そうなんです。radikoのおかげでお便りも日本中から頂きますし。でも一方で、やっぱりご当地の局ということで福岡や九州に根ざした部分も残したいとも思います。
檀浦:欲を言えば両方ですよね。
坂口:有観客で配信もするみたいな。やりたいですよねー!
檀浦:局長だったら「モリモリの両方」って言うでしょうね(笑)
坂口:あと、ヨウヘイさん、旅も好きだから、バスツアーしたいですね(笑)。「浜端ヨウヘイと行くバスツアー」みたいな。
矢津田:カレー屋巡りツアー(笑)
坂口:結構人気なんですよ、パーソナリティーと行くバスツアーって。ヨウヘイさんでバスツアーって思ったのにはちゃんと理由があって、ヨウヘイさんって人好きじゃないですか。なんかね、いい感じのあったかいツアーになるんじゃないかと思うんですよねー。フルーツ狩りとかでもいいんですけど。
高いところのリンゴ取りまーす、とか(笑)
坂口:それでみんなでカレー作ってねー。つまるところオフ会か。「オーキャラ」オフ会。
ちょっと逆も思いついちゃった! ヨウヘイは福岡の人じゃないから、地元の皆さんがヨウヘイに福岡を案内してくれるっていう。「この時期ならここがいいよ〜」とか。
坂口:それ、面白いですね。いろんなことできるよなー、ヨウヘイさんなら。
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